2748[TOP]
基本は政治と宗教の話はしないことにしていますが…
Sarah
2007/04/26 12:04

かのさんが本気で知りたいようなので、ちょっとだけ。
#何故しないかというと、政治と宗教は異なる「正義」と「正義」の対立になりやすく、
#不毛な戦いになることが多い上に、エスカレートすると殺し合いにもなる物騒な議題だから。


事件そのものの概要については、Wikiでも婉曲表現で記載されているので、単なる歴史として先ず目を通してください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%AE%89%E9%96%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6
よく、ネタにされるのは新しい方の事件です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E5%9B%9B%E5%A4%A9%E5%AE%89%E9%96%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6

何故、中国当局が神経質になって弾圧しているのかというと、複数の前提があります。
1. 中国は一枚岩ではなく多民族国家である。
2. 海外の情報が以前よりは入りやすくなり、中国国民の大多数は、自分たちが「資本主義国家諸国」
  (民主主義国家諸国=>アメリカ、日本など)より貧しい暮らしをしていることを知ってしまった。
3. ソビエト崩壊、リビアとアメリカの和解など、共産主義国家が弱体・消滅傾向にある。
4. 中国とアメリカを筆頭とする民主主義国家との貿易が非常に国家財政上巨大なウェイトを
  占めるようになり、単なる仮想敵国として扱っていればいい時代ではなくなった(相手の
  口出しを無視ばかりしていられなくなってきている)。

まだ、他にも色々あげられますが、とりあえずはこんなところで。
では、何が問題なのか。

先ず、デモ隊の首謀者が当局にとっては他民族の若者であったこと。
これで、多民族国家ならではの不平不満が噴出するきっかけとなりました。
チベット民族問題(ダライ・ラマの亡命と当局による後継者の指名その後)など 他民族へも飛び火してしまい、国家分裂(地方の独立)の危機にもなっています。

第二に、武装していない学生を戦車でひき殺した映像が流れたことで、国内外から当局に対して非難の声があがったこと。
海外が騒いだのは当然として、国内でも当時の中国共産党総書記である趙紫陽がデモ隊に同情的な発言をして失脚するなど、権力闘争の契機となってしまいました。
海外では、武器輸出入が止められたり経済援助がストップしたりなど、中国の経済に少なからぬ影響がありました。

第三に、一番大きい理由が、当局による民主化運動の弾圧事件であったこと。
国民は自分たちより民主主義国家の方が豊かであると知っているので、民主化=自分も金持ちに? と走ってしまう可能性が非常に高い。
#というか、ベルリンの壁崩壊後にも問題になったけれど、民主化すれば金持ちになれると思っている。
そうなると、『少数のエリートが残りの無知蒙昧な民衆を教え導く』ことを是とする共産主義が根底から揺らぐわけです。
#日本共産党も、ちょっと前までは党の綱領に記載されてました。今は消えたけど。

政権が転覆したら、ロシアのように看板の架け替えができれば傷も浅いけれど、某国前大統領のように処刑されちゃうかもしれないし。。。

結局のところ、中国共産党も一党独裁体制の維持に綻びが見えているということで、それを必死で抑え込もうとしているわけです。
ただ、国民も昔のようにびんぼ〜で無知なままではいてくれないので、力技で押さえ付けているんですね。

余談として、中国や韓国が日本を攻撃してくるのは、遠交近攻という使い古された外交手法であると同時に、自国内の不満を外へ逸らす意味合いが強いです。
共通の敵を作って連帯意識を高め、自分への批判を国民の目から逸らし、安寧を図ってます。


大雑把なところは、こんなものでしょうか。
行間については、また別途ということで。

PASS